2007年 08月 13日
兵衛谷・その3
3日目。
今朝も出発は7:30を廻っている。今日は行程が長いのに大丈夫か?
歩いて暫くすると、薮の上の方から、おーいと人の声が。
こんな所に人が、と嬉しくて手を振ると、
「この上で釣るので、考慮して歩いてね。」
…釣師さん、了解です。
トラブルにならなくてヨカッタ。
今日もナメが続く。
だんだん水や岩の色も変わってきたぞ。
おお!
迫力のパノラマ滝 40m。
ここで兵衛谷は
シン谷と尺ナンゾ谷に分かれる。
右岸のFixロープのある
踏み後から巻いて
いよいよシン谷へ。
どかーんと百間滝 50m。
左岸を適当にあがると
被り気味の岩で行き止まり。
トラバースして踏み後を発見。
途中、崩れそうなルンゼを横切る。
時間がかかっても
安全の為に、確保すべきだった。
沢にもどり、15m直瀑を右岸から越える。
トゲトゲの草付で、素手のヤナッチはかなり難儀していた。
教訓。沢にはせめて軍手必携。
更に歩いて歩いて、ようやく遠くに稜線が見えた。
…まだ遙か彼方やん…
なんやこんな上にも
どでかいゴルジュに連瀑。
左岸から大きく巻く。
この辺りから伏流となり、
ガラガラのゴーロ歩き。
歩いても歩いても、ゴーロゴロ。
ひょっとしてこの先、水がなかったら
どうしよう?もうヘトヘトだし、ビバークしたい位…でも水がない。
おお!水だ!いきなり滝!!
神津滝 30m。
滝ができるほど水があるのには
驚く。
左岸から高巻く。
いやもう、ほんとにヘロヘロ。
ビバークするにも、ここは岩だらけで寒すぎる。
滝を越え、ヨロヨロ歩くと、またゴルジュが。
これが、最後の大巻きのはず。
左岸のガレ場を登り、ハイマツ帯をトラバースして
更にガレ場を適当に上へ、下へ…
適当な所で沢へ降りる。
何なんだ?ここは。
火星か?
グランドキャニオンか?
最後の最後に、とどめの6mの滝が現れる。
日本最高所の滝(2800m)だ。
自分のしょぼい体力も限界近くにきている。
これを越えたら、終わりだ。頑張ろう。
滝の下で水筒をいっぱいにして、
最後の力をふりしぼって、左のガレ場から越えると…
そこには沢山の花が揺れる
楽園が広がっていた。
あまりにも
それは突然やってきた。
美しき源流。
ここが兵衛谷のはじまり。
深い感動で
しばし呆然となる。
賽の河原まで、
素晴らしき美景と
可憐な花を心ゆくまで愛でながら
ゆっくりと
ゆっくりと
歩く。
賽の河原から見た
御嶽山。
夕方の登山道は
人っ子独りおらず
しんと深く静まりかえる。
今日のお宿は、賽の河原避難小屋。
先客の男性がおひとり。
小屋は新しいけど隙間風で寒く、中でツエルトを張る。
疲労困憊した自分は、食欲も全くなく、ひたすら眠った。
今朝も出発は7:30を廻っている。今日は行程が長いのに大丈夫か?
歩いて暫くすると、薮の上の方から、おーいと人の声が。
こんな所に人が、と嬉しくて手を振ると、
「この上で釣るので、考慮して歩いてね。」
…釣師さん、了解です。
トラブルにならなくてヨカッタ。
今日もナメが続く。
だんだん水や岩の色も変わってきたぞ。
おお!
迫力のパノラマ滝 40m。
ここで兵衛谷は
シン谷と尺ナンゾ谷に分かれる。
右岸のFixロープのある
踏み後から巻いて
いよいよシン谷へ。
どかーんと百間滝 50m。
左岸を適当にあがると
被り気味の岩で行き止まり。
トラバースして踏み後を発見。
途中、崩れそうなルンゼを横切る。
時間がかかっても
安全の為に、確保すべきだった。
沢にもどり、15m直瀑を右岸から越える。
トゲトゲの草付で、素手のヤナッチはかなり難儀していた。
教訓。沢にはせめて軍手必携。
更に歩いて歩いて、ようやく遠くに稜線が見えた。
…まだ遙か彼方やん…
なんやこんな上にも
どでかいゴルジュに連瀑。
左岸から大きく巻く。
この辺りから伏流となり、
ガラガラのゴーロ歩き。
歩いても歩いても、ゴーロゴロ。
ひょっとしてこの先、水がなかったら
どうしよう?もうヘトヘトだし、ビバークしたい位…でも水がない。
おお!水だ!いきなり滝!!
神津滝 30m。
滝ができるほど水があるのには
驚く。
左岸から高巻く。
いやもう、ほんとにヘロヘロ。
ビバークするにも、ここは岩だらけで寒すぎる。
滝を越え、ヨロヨロ歩くと、またゴルジュが。
これが、最後の大巻きのはず。
左岸のガレ場を登り、ハイマツ帯をトラバースして
更にガレ場を適当に上へ、下へ…
適当な所で沢へ降りる。
何なんだ?ここは。
火星か?
グランドキャニオンか?
最後の最後に、とどめの6mの滝が現れる。
日本最高所の滝(2800m)だ。
自分のしょぼい体力も限界近くにきている。
これを越えたら、終わりだ。頑張ろう。
滝の下で水筒をいっぱいにして、
最後の力をふりしぼって、左のガレ場から越えると…
そこには沢山の花が揺れる
楽園が広がっていた。
あまりにも
それは突然やってきた。
美しき源流。
ここが兵衛谷のはじまり。
深い感動で
しばし呆然となる。
賽の河原まで、
素晴らしき美景と
可憐な花を心ゆくまで愛でながら
ゆっくりと
ゆっくりと
歩く。
賽の河原から見た
御嶽山。
夕方の登山道は
人っ子独りおらず
しんと深く静まりかえる。
今日のお宿は、賽の河原避難小屋。
先客の男性がおひとり。
小屋は新しいけど隙間風で寒く、中でツエルトを張る。
疲労困憊した自分は、食欲も全くなく、ひたすら眠った。
by Koh_chang
| 2007-08-13 00:05
| 山