2010年 10月 24日
黒部・日電歩道
阿曽原温泉から上流へ。
人見平の関電宿舎前を通り、仙人ダムへの道中で、あの高熱隧道を横切る。
仙人ダムは不思議なほど碧い水をたたえていた。
ダムの上を渡る。ここからの景色が素晴らしい。
東谷吊橋。ここで対岸に渡る。ここからいよいよ下ノ廊下のハイライト。
S字峡
「黒部で怪我はしない。」足下は黒部の激流。落ちたら即死だ。
道は人がすれ違うのも大変な幅。ワイヤーがなかったら、かなりやばい。
黒四が建設された時、水平歩道・日電歩道は関電が毎年整備することが義務付けられたそうで、現在も続けられている。こんな場所に人が通れること自体が、驚異的なことだ。
十字峡
黒部川に剣沢と棒小屋沢が十字で交わる。
白竜峡
一部こんな丸太の道もあり。
川の両岸に白い壁が聳え立つ。
この辺りまでくると、川面がぐっと近くなる。白壁を削った道は細く、すれ違うのに気を使う。
白壁に紅葉が映えて美しい。まっすぐな歩道はまだまだ続く。
上流に向かって歩くため、少しずつだが標高が上がる。
紅葉の色づきも、歩いた分だけ進んでゆく。
内蔵助谷と出合い、日電歩道は終わる。
「黒部の巨人」丸山東壁。
黒四ダム到着。丁度雨が降って来て、カッパを出さずに済んだ。
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水平歩道~日電歩道は、毎年積雪状態により整備が完了する時期が異なり、一般登山者が踏破できる期間が短く、大変人気の高いコースだ。
行かれる前には、「高熱隧道」と「黒部の太陽」を読まれることをお薦めしたい。
自分は、帰ってから読んだことに後悔した。
ただの「景色が綺麗な道」ではない。
いい悪いは別にして、その背景にある重みを感じながら、
再度歩いてみたいと思う。
by Koh_chang
| 2010-10-24 00:26
| 山