2015年 08月 14日
原始ヶ原
山と高原地図「大雪山」の十勝岳の南に、「原始ヶ原」という場所があり、「このコースは殆ど登山者がいないので原始の静かな湿原を楽しめる」って記載されている。途中から難路を示す赤破線マークとなっており、終点は沼がある模様。
どんな所か行ってみようかとググったところ、どうも長靴がないと歩けないようだ。慌ててスーパーで長靴を調達し、散策へ。
道中の白樺林が爽やか。
沢の水はとてつもなく冷たい。沢を渡った辺りから、ぬかるみが激しくなってきて、長靴に履き替える。
湿原が出てきたよ。
手作りの鐘があったので
ゴーンゴーンと鳴らしてみた。
熊よけになるね。
あれま
誰ですか、
うちの炊飯器のお釜を
鐘にしてしまったのは。
池塘は思ったより少ない。
とにかく広い湿原で、すべて地面はぬかるみの中。木道は一切なく、まさに原始のまま。
湿原の代表的な植物のひとつ、モウセンゴケ。
ウメバチソウも
辛うじて残っていた。
まるで田んぼのような
長靴が潜るくらいのぬかるみが続く。
モウセンゴケやらなんやら、
踏みまくってしまった。避けて歩けない。
我々以外、人の気配はない。
いつクマに出合ってもおかしくない雰囲気。
原始の姿を残すためにも、
あまり人は入らない方がいいよね・・・
コース終点の五反沼を
目指すつもりで来たのだが、
湿原と湿原を結ぶ森の中の笹薮が
全て背丈を越える高さで、
しかも踏み跡がほとんどない。
半端ない藪漕ぎで
本当に大変だった。
GPSがあって良かった・・・
藪漕ぎ、湿原、藪漕ぎ、湿原を何度も繰り返す。
正直、いい加減懲りてしまった。
残念ながら同じような景色だし、途中で引き返すことにした。
北海道には、人を寄せ付けない原始の森が、まだ沢山眠っているでしょうね。
by Koh_Chang
| 2015-08-14 15:04
| 山