こうちゃんの部屋

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黒部・水平歩道

黒部の下の廊下を歩いた。富山・宇奈月から欅平までトロッコ電車に乗り、終点の欅平から水平歩道を歩き、阿曽原温泉で一泊。翌日は日電歩道を辿り、黒部ダムへ。黒部渓谷の自然美と紅葉、高度感たっぷりのスリリングな道を十分に楽しんだ。
帰宅してから、この水平歩道について詳しく知りたくなり、吉村昭の「高熱隧道」を読んだ。

衝撃的な内容だった。

黒部ダムはアルペンルートで訪れる人も多い、超有名な観光地だ。黒部第四発電所と黒部ダム建設の苦闘を描いた「黒部の太陽」はよく知られている。
では、第三発電所のためのトンネル(隧道)建設の死闘については、どれくらい知られているだろうか。恥ずかしながら、自分は全く知らなかった。数々の困難に立ち向かい、工事を完遂させるのは、どちらの現場も同じである。ただこちらは、太平洋戦争直前でやらざるを得なかった国策だったという事実と、300人以上の命を犠牲にしてやり遂げた人間の狂気が、単なる美談では済まないため、映像化されることもなかったのだろうか。

黒部渓谷の各発電所は関西電力の管轄である。同社HPで、クロヨンや日電歩道のことについてはちょっこし紹介されているが、第三発電所については詳細は掲載されていないようだ。わざと触れてないんじゃないかと思ってしまうが。
宇奈月商工会議所HP内に当時の新聞記事なども含め紹介されている。
ここです

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10/22 サンダーバード利用でJR魚津まで移動
10/23 富山電鉄~トロッコ電車で欅平へ~水平歩道~阿曽原温泉 

水平歩道の始まり
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黒部の怪人・奥鐘山西壁
「朝日に輝く奥鐘の…」Mさんよく言ってはりましたなあ。
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水平歩道は、絶壁をコの字にくり抜いた道。丸太を渡しただけのところもある。
足元は100m下に黒部川。こんな道をとてつもない資材を持って歩いたのか…。
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当初はもっと狭かったらしいが、ここまでの幅になったそうだ。
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まさに文字通り水平歩道。
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志合谷。隧道建設当時、莫大なパワーのホウ雪崩が、宿舎を対岸の奥鐘山の壁にたたきつけた。水平歩道はこの谷の区間、真っ暗なトンネルになっている。
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大太鼓展望台。ここから黒部川下流に、欅平の駅が見える。
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展望台で足元を覗いてみるが、足がすくむ。写真じゃ分からんなあ…。
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16時、阿曽原温泉着。さすがに人気コース、テントだらけ。
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何とかテントを張った後は、お楽しみの温泉♪
1時間ごとの男女入替制。温泉の近くの隧道へ続く入口?にブルーシートで覆いがしてあり、そこが更衣室代わりになっていた。その中は熱気でサウナみたい。
湯船につかって至福のひととき♪♪♪ 周りの登山客のみなさんとも、自然と笑みがこぼれて話がはずむ。やっぱ温泉はいいねえ。
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by koh_chang | 2010-10-23 23:51 | | Comments(2)
Commented by jo at 2010-11-23 22:26 x
めちゃめちゃおひさです。
久しぶりに覗いたら「高熱隧道」の話だったので,びっくりしました。もう何年も前に読んだけど,未だに忘れられない作品です。「黒部の太陽」をはるかに凌ぐスケールですよね。時代背景も加えて本当にいろいろと考えてしまうお話しでした。僕は読んでから行ったので,トンネルを前にして感動とあわせて神妙な気持ちになってしまいました。
吉村昭の作品は淡々としながらも深いですよね。
Commented by こうちゃん at 2010-11-27 22:12 x
おお!joくん、ご無沙汰しております。「高熱隧道」を分かってもらえて嬉しいです。「黒部の太陽」は丁度これから読み始めるところ。あの本を読んでから、関電が開催している高熱隧道を歩くツアーには行ってみたいと思っています。ほんと強烈な作品でした。